特色 専修の活動 出版物のお知らせ 最近の注目研究 英文書籍の刊行 受賞のお知らせ 公開セミナー

特色

  • 一学年の学生数は高校の一クラス程度で、学生と教員の「お互いの顔が見える」教育を行ないます。
  • 生物の成り立ちへの興味に基づいた生物学の基本をしっかりと学びます。
  • 実験実習を通じて、最先端の実験・測定手法を学びます。
  • 卒業研究において、自分で研究を進める能力の獲得を目指します。
  • 卒業生は、社会の多様な分野で活躍しています。

専修の活動

西村芳樹先生着任

新しく分子生物学分野として、葉緑体やミトコンドリアのようなオルガネラの分子生物学を研究されている西村芳樹先生が着任されました。(2024.4.1)

左巻きのカタツムリの研究の紹介

NHK BSプレミアム4K【2024年1月8日(月)】および BS【2024年1月9日(火)】の「ヒューマニエンス40億年のたくらみ」で、細将貴先生の左巻きカタツムリの研究が「“左と右”生命を左右するミステリー」というタイトルのなかで紹介されました。(2024.1.10)

川越高等学校TWIns訪問

川越高等学校2年生の生徒さんと先生方がTWInsを訪問し、吉竹先生の模擬講義を聴講しました。詳細はTWInsのwebページに掲載されています。(2023.8.23)

TWIns紹介動画

生物学専修の研究室があるTWInsの紹介ビデオの中で、花嶋研や園池研の実習が紹介されました。7分ほどの動画です。(2023.3.20)

左巻きのカタツムリの研究の紹介

読売新聞夕刊【2021年6月3日(木)】の「おしえて!理科子先生」欄で細将貴先生の左巻きカタツムリの研究が「左巻きカタツムリ珍しい?」というタイトルで紹介されました。(2021.6.8)

食虫植物の研究の紹介

朝日新聞夕刊【2021年4月26日(月)】の「ぶらっとラボ」欄で大山研究室の食虫植物の研究が「食虫植物 消化と進化の謎」として紹介されました。内容については、朝日新聞デジタルでもご覧になれます。(2021.4.26)

細将貴先生着任

新しく進化生物学分野として、動物を中心に進化生物学を研究されている細将貴先生が着任されました。(2021.4.1)

早稲田大学と生物学

生物学専修の卒業生であり非常勤講師もお願いしている溝口元先生が中心になってお書きになった「早稲田大学と生物学」が『学術研究』に掲載されました。生物学専修の設立の経緯などが紹介されています。ざっくばらんな語り口の解説記事です。興味のある方はご覧いただければと思います。(2020.5.21)

早稲田大学研究室体験プログラム(北海道札幌西高等学校・サイエンスキャンプ)

札幌西高

北海道札幌西高等学校の1年生,3年生の生徒の訪問があり,オープンキャンパス参加に続いて,実際に研究室での実験を体験しました。(2019.8.5-6)

早稲田大学研究室体験プログラム(川越女子高等学校)

川越女子高

Super Science High Schoolの活動の一環として、川越女子高等学校の生徒13名が生物学専修の研究室において実際の研究を体験しました。(2019.7.27)

吉竹先生着任

新しく環境生態学分野に、土壌圏の生態学を研究されている吉竹晋平先生が着任されました。(2019.4.1)

「生物学専修まるわかりワークショップ」開催

研究室見学風景

主に1年生を対象にし,加えて2年生にも声をかけ,「生物学専修まるわかりワークショップ」を開催しました。午前中は,企業人,国家公務員,中高学校教員,大学教員など,様々に活躍する生物学専修の卒業生のトークに耳を傾け,昼食会は世代をこえて交流する機会になりました。午後は,助手の念入りな案内により,先端生命医科学センターを見学しました。卒業研究,大学院における研究生活のイメージの獲得や,将来の進路選択の参考になれば幸いです。(クラス担任より)(2018.10.1)

NHKラジオ深夜便

NHKラジオ深夜便で、アンカーの須磨佳津江さんと園池公毅教授が植物の形について対談しました。あと一週間ほどは、聴き逃しサービスで、番組を聴くことができるようです。4月24日(火)翌0時台に出演していました。(2018.4.26)

花嶋先生着任

新しく発生生物学分野に、大脳皮質の発生の時空間制御のメカニズムを研究されている花嶋かりな先生が着任されました。(2017.4.1)

科学道100冊

園池公毅教授が執筆した「植物の形には意味がある」が、理化学研究所などが選定した科学道100冊の一冊に選ばれました。(2017.3.21)

伊藤先生着任

物理的側面から見た生物学を専門とされる伊藤悦朗先生が本専修に新たに着任されました。研究室名は「物理生物学分野」です。よろしくお願いいたします。(2016.4.1)

研究室体験実習

山脇学園実習

高等学院および川越女子高校の生徒が8月18日に、山脇学園中高等部の生徒が8月19日に、それぞれSSHやサイエンスアイランドプロジェクトによる研究室体験実習のため、生物学専修の研究室を訪れました。班に分かれて加藤研究室・小泉研究室・園池研究室・富永研究室で、実際の実験を体験しました。(2013.8.19)

富永先生着任

細胞生物学を専門とされる富永基樹先生が本専修に新たに着任されました。研究室名は「統合細胞生物学分野」です。よろしくお願いいたします。(2014.9.21)

2014年度9月大学院学位授与式

9月20日に博士学位授与式が行われ、生物学教室では、大山研の西村恵美さんが理学博士の学位を取得しました。学位論文題目は「食虫植物の生存戦略?環境応答遺伝子の転用?」です。(2014.9.20)

オープンキャンパス2014

早稲田大学のオープンキャンパスが、8月2日(土)、3日(日)に開かれます。本キャンパス(早稲田キャンパス)では園池公毅教授の模擬講義が行なわれ、研究室のあるTWInsでは建物のツアーが行なわれます。本キャンパスとTWInsの間には約1時間ごとに連絡バスが運航されますのでぜひおいでください。(2014.7.18)

50周年記念祝賀会

50周年記念祝賀会

生物学専修は今年度創立50周年を迎えました。記念祝賀会には歴代の卒業生が500名以上集まりました。第1期生の卒業生で長く同窓会長を務めてこられた並木教授は、ちょうどこの3月に定年で退職されます。(2014.1.11)

研究室体験実習

山脇学園実習

山脇学園中高等部の生徒19名がサイエンスアイランドプロジェクトによる研究室体験実習のため、生物学専修の研究室を訪れました。3班に分かれて加藤研究室・小泉研究室・園池研究室で、実際の実験を体験しました。(2013.8.27)

オープンキャンパス2013

早稲田大学のオープンキャンパスが、8月3日(土)、4日(日)に開かれました。本キャンパス(早稲田キャンパス)では中村正久教授の模擬講義が行なわれ、研究室のあるTWInsでは建物のツアーが行なわれました。今年からは本キャンパスとTWInsの間には約1時間ごとに連絡バスが運航されるようになりましたので、来場者も増えたようです。(2013.8.4)

模擬講義公開

生物学専修の模擬講義「植物の葉の色を考える」が公開されました。緊張して最初のうちは口が回っていませんが、まあご愛嬌ということで。20分弱の講義ですから、興味のある方はぜひご覧ください。(2013.7.26)

校外研修受入

仙台第一高等学校の生徒3名が校外研修で園池研を訪れ、光合成のイメージング装置による実験を体験しました。(2013.7.5)

出版物のお知らせ

「植物の形には意味がある」が文庫化されました

光合成

ベレ出版から2016年に発行された園池公毅教授の「植物の形には意味がある」が、角川ソフィア文庫で文庫化されました。文章にも少し手を入れ、コンパクトな本に仕上がりました。カラー口絵などは載せることができませんでしたが、お値段もお手ごろになったので、手に取っていただければと思います。(2022.12.25)

「光合成」が出版されました

光合成

園池公毅教授が編者の一人である「光合成」が朝倉書店から出版されました。「光合成の科学」以来、13年ぶりに発行された本格的な光合成の教科書です。光合成関連研究をしている研究室に新しく配属された学生や、植物の研究をやっていて光合成の知識が必要になった大学院生あたりを想定読者にしています。(2021.12.10)

「ミースフェルド生化学」が出版されました

ミースフェルド生化学

園池公毅教授が訳者の一人である「ミースフェルド生化学」が東京化学同人から出版されました。1,000ページを超す生化学の教科書です。(2020.10.29)

「図解よくわかる植物細胞工学」が出版されました

図解よくわかる植物細胞工学

生物には興味があるけれど、どこから始めていいのか迷っている人に。生物の入門書として生物の全体像を見渡すのに適した本です。「細胞の誕生」から、「植物の進化」、あるいは教科書にはまだ載っていないような最先端の「植物バイオマスの増産技術」までを分かりやすい図とともに解説しています。富永基樹先生のご著書です。(2020.7.20)

「モリス生物学 生命のしくみ」が出版されました

モリス生物学

園池公毅教授が監訳者の一人である「モリス生物学 生命のしくみ」が東京化学同人から出版されました。生物学の全領域をカバーした大学向けの教科書です。形態や生理についても、常にその背景にある生物学的な意味から考えていく記述に特徴があります。「考える生物学」の教科書と言えるでしょう。(2020.4.30)

「新・生命科学シリーズ エピジェネティクス」が出版されました

エピジェネティクス

大山隆教授と東中川徹名誉教授が執筆した「新・生命科学シリーズ エピジェネティクス」(裳華房)が出版されました。エピジェネティクスとは、「DNAの塩基配列の変化に依らず、染色体の変化から生じる安定的に継承される形質や、そのような形質の発現制御機構を研究する学問分野」のことで、現在もっとも活況を呈している研究分野のひとつです。(2016.9.30)

「植物の形には意味がある」が出版されました

植物の形には意味がある

園池公毅教授が執筆した「植物の形には意味がある」がベレ出版から出版されました。植物の葉や茎や根の形をその共通性と多様性から考えると、ばらばらに見えていた形から「意味」が見えてきます。一般向けです。(2016.4.22)

「光と生命の事典」が出版されました

光と生命の事典

園池公毅教授が一部の項目を執筆した「光と生命の事典」が朝倉書店から出版されました。光と生命のかかわりが大項目によって紹介されています。(2016.3.20)

「いちばんやさしい生理学」が出版されました

いちばんやさしい生理学

生理学の広範な基礎知識をまとめた「いちばんやさしい生理学」が成美堂出版から刊行されました。加藤尚志教授が東京慈恵会医科大学南沢享教授と監修を担当し、小学館クリエイティブが編集して完成しました。豊富なカラー図版ともに、からだの様々なしくみの最新の解説や、薬理や創薬の基礎などが紹介されています。(2015.12.20)

「光合成のエネルギー変換と物質変換」が出版されました

光合成のエネルギー変換と物質変換

園池公毅教授が第1章に光合成の全体像を執筆している化学同人の「光合成のエネルギー変換と物質変換」が出版されました。光合成のメカニズムから人工光合成、そして研究手法までが幅広く紹介されています。(2015.4.24)

「光合成研究と産業応用最前線」が出版されました

光合成研究と産業応用最前線

園池公毅教授が総論を執筆しているNTSの「光合成研究と産業応用最前線」が出版されました。第一部では光合成の基礎的な研究が、第二部では応用研究が幅広く紹介されています。(2014.12.10)

「光合成生物の進化と生命科学」が出版されました

光合成生物の進化と生命科学

園池公毅教授が第1章などを執筆している培風館の「光合成生物の進化と生命科学」が出版されました。光合成生物を幅広い観点から扱った教科書です。(2014.6.27)

「ベーシックマスター分子生物学」の改訂版が出ました

ベーシックマスター分子生物学

大山隆教授、東中川徹名誉教授などが編集・執筆したオーム社の「ベーシックマスター分子生物学」の改訂第2版が出版されました。分子生物学入門の定番教科書です。(2013.10.25)

「トコトンやさしい光合成の本」が出版されました

トコトンやさしい光合成の本

園池公毅教授が執筆した「トコトンやさしい光合成の本」(日刊工業新聞社)が出版されました。光合成について、植物における働きから人工光合成や植物工場まで紹介されています。(2012.12.25)

最近の注目研究

生物界最速のミオシンを発見

生物の体内に存在するタンパク質「ミオシン」は、動植物の様々な運動の原動力となっています。富永基樹准教授は、千葉大学大学院理学研究院(膜タンパク質研究センター・分子キラリティ研究センター・植物分子科学研究センター兼務)伊藤光二教授、村田武士教授および神戸大学、金沢大学の研究グループとの共同研究により、生物界最速のミオシンの遺伝子(シャジクモ ミオシンCbXI-1)を発見しました。さらに、最速のミオシンのクラスであるミオシンXI(シロイヌナズナ ミオシンAtXI-2)の高解像度結晶構造解析に世界で初めて成功しました。得られたAtXI-2の立体構造情報から最速ミオシンCbXI-1の3次元立体構造モデルを作成したところ、最速ミオシンの秘密はアクチンとの結合領域にあることを明らかにしました。研究内容のもう少し詳しい説明は、早稲田大学のプレスリリースで見ることができます。Discovery of ultrafast myosin, its amino acid sequence, and structural features. (2022) Proceedings of the National Academy of Sciences 119: e2120962119

リンドウの花の緑色斑点は、葉と同じように光合成をしていた!

花は、一般には光合成をしないものとされていますが、岩手生物工学研究センターや早稲田大学などの共同研究により、リンドウの花の緑色斑点が光合成をしていることを明らかになりました。園池研究室の顕微鏡スケールで光合成を測定できる装置を用い、実際に斑点に光合成活性があることを検出しました。研究内容のもう少し詳しい説明は、岩手生物工学研究センターのプレスリリースで見ることができます。Morphological and cytological observation of corolla green spots reveal the presence of functional chloroplasts in Japanese gentian. PLOS ONE (2020)

コケ植物のミオシンに原形質流動を発生させる機能が備わっていることを発見

富永基樹准教授らの研究グループは、陸上植物の進化の基部に位置するコケ植物(ゼニゴケ)のモーターたんぱく質(=ミオシン)を調べた結果、非常に高い運動機能を備えていることを明らかにしました。さらにコケミオシンの遺伝子を、より複雑に進化した被子植物(シロイヌナズナ)に遺伝子導入したところ、シロイヌナズナミオシンに代わってシロイヌナズナ細胞内で細胞小器官に結合して原形質流動を発生させ、植物体の成長を回復させることが分かりました。すなわち、植物進化の初期段階からミオシンには非常に高い運動機能や細胞小器官結合能など原形質流動を発生できる分子機能が備わっていて、被子植物にまで受け継がれていることが明らかになりました。研究内容のもう少し詳しい説明は、大学のトピック欄で見ることができます。Characterization of ancestral myosin XI from Marchantia polymorpha by heterologous expression in Arabidopsis thaliana. (2020) The Plant Journal

資源植物の成長促進に成功

富永研の富永基樹准教授や段中瑞研究員などの研究グループは、バイオディーゼルに有用な原料植物として期待されるカメリナ(Camelina sativa)に、シロイヌナズナ由来のタンパク質(人工的に高速化を施したモータータンパク質)を発現させることによって、植物体の成長促進や種子数を増加させることに成功しました。実際に種子の生産量が増えたことで、高速型ミオシンが植物増産技術として汎用性を持つことが示され、トウモロコシやイネなどさまざまな資源植物の増産が期待されます。研究内容のもう少し詳しい説明は、大学のトピック欄で見ることができます。

灰色藻から見る光合成の進化

藻類のうち、シアノバクテリアの形態的な特徴を色濃く残す灰色藻は、進化的に極めて興味深い生物です。園池研の博士課程学生の三角将洋さんらは、灰色藻の葉緑体で行われる光合成と、細胞内の葉緑体以外の部分で行われる呼吸などとの反応との間の関係を調べました。その結果、代謝という観点から見る限り、シアノバクテリアが最初に共生してできた藻類の3つのグループの中で、灰色藻がもっともシアノバクテリアに似ていることを発見しました。この結果は、光合成生物の進化の過程を通して、呼吸などの他の代謝が光合成に与える影響に対して新たな可能性を提示しています。研究内容のもう少し詳しい説明は、大学のトピック欄で見ることができます。“Characterization of the influence of chlororespiration on the regulation of photosynthesis in the glaucophyte Cyanophora paradoxa.”, Misumi and Sonoike (2017) Scientific Reports. 7:46100. DOI: 10.1038/srep46100

「血小板」の起源と「栓球」

Thrombopoietin (トロンボポエチン:TPO)は,加藤尚志教授らによって1994年にラットやヒトの血液中に発見された血小板産生ホルモンです。TPO受容体であるMplを発現する骨髄造血前駆細胞は,TPOの刺激を受けて,核が多倍体化した大型の巨核球へ分化し,さらに巨核球の細胞質が無数に断片化して血小板が産生されます。ところが,このような血小板を産む巨核球の存在は哺乳類でのみ知られていました。谷崎祐太助手らは,両生類アフリカツメガエルにおいて,まず,TPO分子とMPL受容体の存在と構造を明らかにしました。次に,アフリカツメガエルでもTPO-MPL系の刺激によって「巨核球」が分化誘導され,さらに「巨核球」は「栓球」という有核の末梢血球へ最終分化することを証明し,哺乳類以外の動物で初めて報告しました。この研究は,加藤研究室の修士課程の熱心な学生達が代々地道にリレーし,谷崎祐太さんが完成させた研究です。「栓球」は有核ですが,哺乳類の血小板と同じように止血血栓形成を担うとされています。しかし,なぜ哺乳類だけが無核の血小板をもつのかは謎です。“Thrombopoietin inducesproduction of nucleated thrombocytes from liver cells in Xenopus laevis.”, Tanizaki et al. (2015) Scientific Reports. 5: 18519. doi: 10.1038/srep18519

がんの早期診断に道

加藤研の博士課程学生,吉岡祐亮さんが筆頭著者の論文がNature Communicationsに発表されました。体液中の小胞(エクソソーム)にがん細胞由来の特定の蛋白質が含まれることを見出し,これを超高感度で検出する方法を確立し,非常に困難だった大腸がんの早期診断が可能になります。国立がん研究センタ-研究所の落谷孝広先生(本学の客員教授)との長年にわたる共同研究の成果です。また数年後の実用化を目指して我が国の超大型プロジェクトで展開されることになりました。(2014.9.26) “Ultra-sensitive liquid biopsy of circulating extracellular vesicles using ExoScreen.”, Yoshioka et al. (2014) Nat Commun. 5, Article number 3591. doi: 10.1038/ncomms4591

英文書籍の刊行

The Cytoskeleton Diverse Roles in a Plant's Life

The Cytoskeleton Diverse Roles in a Plant's Life

Springer社から2019年12月に「The Cytoskeleton Diverse Roles in a Plant’s Life」が刊行されました。真核生物が共通にもつ細胞骨格やモータータンパク質ですが、植物はその生活スタイルに合わせてとても特徴的で多様な機能を進化させて来ました。この本の第4章「Diversity of Plant Actin-Myosin Systems」を富永先生が執筆しました。植物が特異的に発達させたアクチン-ミオシンシステムに関する話です。

Meiosis

Meiosis

INTECH社から2013年9月に刊行されました。本のタイトルMeiosisは「減数分裂」という意味です。この本の第1章は大山隆教授が担当しました。大山研究室では、染色体の主要な構成要素である、DNAとヌクレオソームのそれぞれに、自と他を区別する性質が備わっていることを発見しました。減数分裂時に起きる相同染色体対合の仕組みは未だに謎です。第1章では、上記の性質をもとに、この現象の謎解きに挑戦しています。”Intrinsic homology-sensing and assembling property of chromatin fiber”, Nishikawa, J., Shimooka, Y. and Ohyama, T. (2013) In Meiosis (Bernstein, H. and Bernstein, C. eds.), InTech, ISBN 978-953-51-1197-9

Plastid Development in Leaves during Growth and Senescence

Plastid Development in Leaves during Growth and Senescence

Springer社から2013年7月に刊行されました。本のタイトルを訳すとすれば「葉の成長と老化における色素体の発生」ぐらいでしょうか。色素体というのは、葉緑体などの植物細胞内小器官の総称です。この本の第9章は園池公毅教授が担当しました。園池研究室では、光合成の光化学系Iのダイナミクスの研究を行なっていて、第9章では、光化学系Iが葉緑体の中で作られていく過程を紹介しています。”Organization and Assembly of Photosystem I”, Hihara, Y. and Sonoike, K. (2013) In Plastid Development in Leaves during Growth and Senescence (B. Biswal, K. Krupinska, U. Biswal eds.), pp.101-116, Springer, ISBN 978-94-007-5723-3

受賞のお知らせ

2023年度小野梓記念学術賞受賞

伊藤研究室の中居詢子さんが小野梓記念学術賞を受賞しました。2024年3月26日の早稲田大学大学院学位授与式にて賞状とメダルが贈られました。(2024.3.26)

第71回日本生態学会大会ポスター優秀賞受賞

吉竹研M1の樽見知樹さんがポスター優秀賞を受賞しました。(2024.3.18)

第10回東京女子医科大学・早稲田大学研究交流セミナーポスター賞受賞

吉竹研M1の樽見知樹さんがポスター賞を受賞しました。(2024.2.29)

日本比較生理生化学会学会賞

授賞式の伊藤教授
伊藤教授授賞式

伊藤悦朗教授の栄養状態に着目した学習記憶の分子機構解明への貢献に対して第34回学会賞が授与されました。(2022.11.27)

松下幸之助花の万博記念賞

生物学教室のために非常勤講師を務めて頂いている多田多恵子先生が、第29回の「松下幸之助花の万博記念賞」の「松下正治記念賞」を受賞されました。この賞は「自然と人間との共生」という花の万博の基本理念の実現に貢献するすぐれた学術研究や実践活動を顕彰するものです。(2020.12.19)

日本動物学会賞

伊藤悦朗教授の軟体動物腹足類の学習記憶機構の解明への貢献に対して日本動物学会賞が授与されました。味覚嫌悪学習における長期記憶の形成にインスリン様物質が決定的な役割を果たすことを明らかにしたことなどが評価されました。(2019.9.22)

日本学術振興会表彰

園池公毅教授が、特別研究員事業事業の審査に関し、有意義な審査意見を付した審査委員として、日本学術振興会から表彰されました。平成30年度は全国で約600名の審査委員のなかから109名が選考され、園池教授はその1人でした。(2019.6.30)

日本薬学会優秀発表賞

2018年8月に開催された日本薬学会第19回Pharmaco-Hematologyシンポジウムにおいて,加藤奈菜さん(加藤研修士1年)の発表「低温刺激によるツメガエル栓球と血管内皮細胞の接着へのカルシウムイオンの関与」と,佐藤圭さん(加藤研博士4年)の発表「アクリジンオレンジ染色とフローサイトメトリー解析による有核血球細胞の分画」のそれぞれに、優秀発表賞が授与されました。(2018.11.9)

平成29年度日本植物学会若手奨励賞

授賞式の小川敬子さん
小川敬子授賞式

2017年3月に園池研で学位を取得した小川敬子さん(現在、園池研の講師(任期付))が、早稲田大学大学院在学中の研究業績を評価され、公益社団法人日本植物学会の若手奨励賞を受賞しました。(2017.9.9)

21st EHA Congress Travel Award

デンマークCopenhagenで2016年6月9日-12日に開催された21st European Hematology Association (EHA) Congressにおける谷崎祐太助手の発表「Multipotent progenitor cells and acquirement of hematopoietic capacity in the bone marrow of Xenopus laevis」が一般社団法人日本血液学会のEHA travel awardに採択されました。(2017.3.16)

日本学術振興会表彰

大山隆教授が、科学研究費助成事業の審査に関し、模範となる審査意見を付した審査委員として、日本学術振興会から表彰されました。平成27年度は全国で約5,500名の審査委員のなかから189名が選考され、大山教授はその1人でした。(2015.11.5)

2014年度JB論文賞受賞

大山研究室から発表された以下の論文に公益社団法人日本生化学会から2014年度JB論文賞と副賞が授与されました。”The genome folding mechanism in yeast: Hajime Kimura, Yasutoshi Shimooka, Jun-ichi Nishikawa, Osamu Miura, Shigeru Sugiyama, Shuji Yamada and Takashi Ohyama (2013): J. Biochem. 154(2):137-147.” (2014.10.15)

平成26年度Graduate Student Travel Award受賞

加藤研D3の亀石統子さんが米国Philadelphiaで開催される2014 American Society for Biochemistry and Molecular Biology(ASCB/IFCB)より受賞しました。(2014.10.9)

平成25年度Japan Matrix Club Young Investigator Award受賞

加藤研D3の亀石統子さんが第60回マトリックス研究会より受賞しました。(2014.5.11)

平成25年度公益社団法人日本植物学会特別賞受賞

(公社)日本植物学会の特別賞を園池公毅教授が受賞されました。(2013.9.14)

平成24年度日本生化学会関東支部例会ポスター賞受賞

大山研M1の池田美奈子さんがポスター賞を受賞しました。(2012.6.23)

平成23年度 The 8th Annual RNAi and miRNA Europe 2011: Best Poster Award受賞

加藤研D2の吉岡祐亮さんがドイツで開催された標記国際会議においてBest Poster賞を受賞しました。(2011.9.8)

平成23年度日本生化学会関東支部例会ポスター賞受賞

大山研D2の西村恵美さんがポスター賞を受賞しました。(2011.6.25)

平成23年度日本光合成学会優秀発表賞受賞

園池研卒研生の玉井絢子さんが優秀発表賞を受賞しました。(2011.6.4)

平成22年度52nd Annual Meeting of the American Society of Hematology: Travel Award受賞

加藤研D1の谷崎祐太さんが米国で開催された標記学会においてTravel Awardを受賞しました。(2011.12.4)

公開セミナー

池村淑道先生のセミナー

長浜バイオ大学/国立遺伝学研究所・総合研究大学院大学の名誉教授である池村淑道先生をお招きして1月25日 15:30~17:30に6号館001教室において「教師なし機械学習型AIによるゲノムビッグデータからの想定外の発見:「Mb-level CpG and TFBS islands」とそれらの核内配置における役割」と題して生物学教室公開セミナーを行います。奮ってご参加下さい。講演要旨は以下の通りです。(2019.1.7)

生命科学の多様なデータがビッグデータ化している。その解析には、モデルや予備知識なしに様々な情報を抽出できる「教師なし機械学習」が威力を発揮する。また、機械学習により、社会的に重要な課題(例えば強毒性ウイルスに対する対策)への応用も可能になってきた。池村先生は、ゲノム配列上の連続塩基(例えば4連や5連)の出現頻度に着目した機械学習を行うことで、これまでに様々な発見をされ、約30報の論文として発表してこられた。今回は、ヒトゲノムに見出した「Mb-level CpG and TFBS islands」の特徴、並びにそれらの核内配置やクロマチンにおける機能について紹介して頂く。

海野和男先生のセミナー

昆虫写真家として有名な海野和男先生をお招きして6月17日(金) 15:00~16:30に6号館001教室において「多様性の極致、昆虫の擬態」と題して生物学教室公開セミナーを行います。奮ってご参加下さい。詳しくは、大山研HPをご覧ください。(2016.5.29)

Alexei A. Kornyshev教授のセミナー

Seminar by Prof. Alexei A. Kornyshev

大山研主催で、Imperial College LondonのAlexei A. Kornyshev教授の”Physical mechanism of homology recognition and the secret of perfect match”と題したセミナーが行われました。DNAの相同組換えにおいて相同性を持つ部分がどのように認識されるかという問題を物理的な側面から明らかにした研究の紹介です。生物学専修の他、東大、東京理科大、本学理工学部からの参加もあり、多くの研究者や学生が参加しました。(2014.9.19)

Ondrej Prasil教授のセミナー

園池研主催で、チェコ科学アカデミー教授の”Peculiar photosynthesis of Chromerids“と題したセミナーが行われました。プラシル教授とポスドクの増田さんをお迎えしてセミナーを開催しました。聴き手は若い学生がほとんどだったこともあり、丁寧に解説を加えつつ話していただきました。マラリア病原体と近縁な藻類を調べることにより、光合成生物と非光合成生物の間のミッシングリンクが明らかになった感じがします。系Ⅰの反応中心複合体のサブユニットが分断されて転写翻訳されていたり、近赤外光を吸収することができる系2のアンテナが赤外光いよって誘導されたり、「普通の」光合成とは異なるユニークな光合成装置は、モデル生物だけを調べていてはわからない部分でしょう。聴衆は生物学教室から13名、その他の学内から8名、外部の大学と研究機関から6名でした。(2014.7.17)

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